リニューアルした館内をひと足早く体験!
2022年3月26日、ついに富士山レーダードーム館がリニューアルオープン。富士山レーダーの歴史や気象観測だけでなく、防災についても楽しく学べる施設になりました。今回はフルリニューアルした館内をいち早くレポートします!気象と防災の世界へようこそ!
受付でチケットとパンフレットをもらい、さっそく館内へ。1階には富士山レーダードーム館のオリジナルグッズや地元の名物などを販売するショップもあります。イメージキャラクターのイラストをちりばめた壁面は記念撮影にもぴったり。
災害と防災について学び、体験しながら考える
1階展示室の入り口には富士山レーダードームの枠組みを再現。実際にレーダードームに使われていたFRP(ガラス繊維強化プラスチック)の板も展示されていて、その大きさを体感できます。
1階は災害と防災についてのエリア。まずは地象災害・気象災害が発生するしくみを学んでいきます。実際に災害が起きたときにどう行動すればよいかを考えるコーナーや、「マイ防災マップ」を作るワークショップもあり、防災についての理解が深まりました。楽しみながら学べる工夫が随所に見られます。
富士山が見える展示室!大迫力の山頂体験も
2階は気象観測についてのエリア。晴れている日は展示室の大きな窓から富士山が見え、その近さと大きさに圧倒されます。展示では天気予報のつくり方や天気にまつわる豆知識を紹介しているほか、富士山レーダーが富士山山頂に設置されていた当時の測候所を再現した1/50のジオラマも展示。厳しい登山道の上にある測候所と、そこでの人々の研究観測に思いを馳せます。
そしてリニューアルのみどころのひとつでもあるのが「富士山頂寒さ体験」! 風×映像×音で富士山山頂の寒さを再現しており、今回のリニューアルでさらにパワーアップしたのだそう。7月頃をイメージした「ご来光コース」でもじゅうぶん寒いのですが、3月頃をイメージした「ブリザードコース」はまさに極寒! 上着を借りることもできるので、山頂の厳しい寒さをぜひここで体験してみてください。
ドーム内部と富士山レーダーの実物を展示
3階からはレーダードームの内部と、富士山レーダーの実物を見ることができます。かつて富士山山頂で活躍していたレーダーを目の当たりにすると、その歴史と人々の努力を感じます。気象観測にあたって実際に使用されていた機器も展示されており、その複雑さに驚きました。
最後に、富士山レーダードーム館に勤める山田さんにお話を伺いました。
「今回のリニューアルでは、富士山レーダーの歴史や気象観測に加え、新たに防災の内容が追加されました。近年増えている、大雨や台風、地震などの災害から身を守るための『いのちを守る防災』を、楽しく学んでいただければと思います」
気象の歴史を感じながら、今私たちにできることを考える。富士山レーダードーム館には新しい発見がたくさん詰まっています。富士吉田市にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてください!